-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。
~塗装方法~
ということで、代表的な塗装方法の種類とそれぞれのメリット・デメリット、そして現場での選定基準について詳しく解説します。
塗装工事の品質は、塗料の選定と同じくらい「塗装方法」によっても左右されます。建物の素材・形状・仕上がりの質感・コスト・施工条件など、さまざまな要因によって最適な手法が異なるため、適切な塗装方法の選択はプロとしての判断力の見せ所です。
手作業で丁寧に仕上げるため、塗膜の厚みを調整しやすい
木部・鉄部・細かな部位や角など、「繊細さ」が求められる箇所に最適
凹凸面や狭小部も塗り残しなく対応可能
材質に沿って塗布できるため密着性が高い
施工時間がかかる
ムラになりやすく、技術者の腕に依存する
仕上がりに「刷毛目」が残ることがある
→ 仕上げの精密さが求められる部分で活躍
壁面や天井など広範囲に均一に塗装できる
短時間で施工可能、塗料の飛散が少ない
中粘度〜高粘度の塗料に適応
塗膜の厚さ調整が容易で、外壁などに向いている
凹凸面では塗り残し・気泡が出やすい
細部には不向きで、刷毛との併用が必要
塗装面の材質や温度により転がり具合が変化
→ 住宅外壁や天井などの中広面積での主力
エアスプレーやエアレススプレーで塗料を霧状にして噴射
高い平滑性・均一な仕上がりが可能
凹凸・複雑形状にも塗料がムラなく届く
多色仕上げや模様(スタッコ・リシンなど)にも対応
塗料の飛散が大きく、周囲の養生が必須
風の強い屋外では施工困難
使用機器のメンテナンスと操作熟練度が必要
→ 美観重視の商業施設や意匠壁に最適
方法 | 概要 | 用途例 |
---|---|---|
エアレススプレー | 空気を使わず高圧で塗料を噴射 | 工場、大型物件 |
電着塗装 | 電流を使って塗料を付着させる | 車体・金属部品 |
粉体塗装 | 粉末塗料を静電気で吸着、熱で焼付け | 屋外鉄部、鋼材 |
ローラー吹き(コンプレッサー併用) | 模様を転写する特殊技法 | スタッコ、扇模様など |
判断基準 | 適用例 |
---|---|
素材 | 木部→刷毛/鉄部→吹き付け/コンクリ→ローラー |
施工面積 | 小面積→刷毛/中面積→ローラー/広面積→吹き付け |
周囲環境 | 密集地→ローラー/空き地多い→吹き付け可 |
見た目重視 | 滑らかさ→吹き付け/意匠性→ローラー模様仕上げ |
予算 | ローラー<刷毛<吹き付け(機材費含む) |
塗装前の下地調整(ケレン・プライマー)が最重要
気温5℃以下、湿度85%以上では塗装を避ける
塗装機器の点検・洗浄・整備を怠らない
塗り重ね乾燥時間(インターバル)を守る
塗装業における「塗装方法」は、ただの作業工程ではなく仕上がりと信頼を左右する職人技です。対象や目的に応じて適切な方法を選び、道具と技術を活かすことで、高品質な塗装仕上げが実現できます。