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第12回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

塗料調合

ということで、塗料調合目的、方法、注意実務目線解説ます。

 

塗装工事品質左右する要素ひとつに「塗料調合」あります。調合は、現場求められる色・質感・性能実現するために、塗料適切割合混ぜ合わせる工程ことです。


1. 塗料調合は?

塗料調合は、主に以下よう目的われます:

  • 再現・調整既存建物お客様希望合わせるため

  • 性能発揮下塗り・塗り・上塗り役割合わせ度・希釈調整

  • 天候素材適応気温・湿度・乾燥時間・塗布調整


2. 調合使われる要素

材(ベースペイント)

  • 顔料・樹脂・添加含む基本塗料

  • 機能中心

希釈剤(シンナー・水)

  • 塗料調整

  • 油性・水性種類異なる

硬化剤(2塗料必要)

  • 主剤反応硬化促す

  • 正確比率混合不可欠

着色剤(調用)

  • 基本調整加えるため使用

  • 単位印象変わるため高度技術必要


3. 調合流れ実践ポイント

番号サンプル基づく選定

  • 日本塗料工業会(JIS規格)見本基本選ぶ

  • 合わせ塗装反射周囲環境考慮

比率計量混合

  • 電子りやメスシリンダー厳密計量

  • 硬化剤・シンナー指定割合(例:材:硬化剤:希釈剤=4:1:1)調合

濾過熟成

  • 不純物取り除くため濾過

  • 調合10〜30放置し、分子なじみ待つ熟成時間取る

試し塗り調整

  • 実際下地試し塗り塗布確認

  • 必要微量調整調合


4. 調合ミス招くリスク

  • 硬化不良によるがれ

  • ムラ・仕上がり差異

  • 塗装・クレーム対応によるコスト

精度低い調合は、工期遅延信用低下つながるため致命です。


5. 現場求められるスキル

  • 経験による感覚(視覚判断)

  • 塗料化学特性理解

  • 季節気候による調整応用

  • お客様要望反映させる対応


6. デジタル調活用

  • 自動調機(カラーシミュレーター)導入により、軽減

  • 専用アプリカメラ解析し、近似調合レシピ自動生成

  • データベースによる番号管理・注文対応可能


塗料調合は、単なる“作る”作業ではありません。
それ建物美観・耐久性・顧客満足支える、職人感性技術融合です。
現場品質塗装実現するためも、調合技術習得継承ますます重要なります。

 

 

 

 

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第11回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~ヒアリング~

ということで、塗装業者にとってヒアリング重要性と、実践進め方について解説ます。

 

外壁屋根塗装工事は、見た目回復するだけなく、住まい守り資産価値保つため重要工事です。しかし、塗料種類、色、施工方法など多岐にわたるため、お客様要望しっかり聞き取るヒアリング工事成功カギ握ります。


1. なぜヒアリング重要か?

要望提案ズレ防ぐ

  • お客様求めるは「ただ塗り替え」ではなく、「悩み解消」や「理想外観実現」

  • ヒアリング不十分と、仕上がり不満やすい

塗料選び判断材料なる

  • 耐久性重視か、コスト重視か、味・好みなど

  • お客様生活スタイル予算最適塗料提案可能なる

トラブル・クレーム防止

  • 相違、施工範囲誤解、工程スケジュールなどの「た・ない」問題防止

  • 事前合意しっかりていば、信頼アップ


2. ヒアリング確認すべ項目

確認項目 具体質問
現在悩み 汚れってしたか?」「チョーキングなりますか?」
希望色・仕上がり 明るい感じ?落ち着い雰囲気?」「光沢欲しいですか?」
塗料グレード 10以上たい?コスト抑えたい?」
工事時期 いつ施工希望ますか?」
近隣対応要望 近所配慮どうしましょうか?」

3. ヒアリング実践ポイント

現場調査と同時に行う

  • 実際劣化状況確認ながら話すと、説得あり信頼増す

視覚資料活用

  • 見本、塗料施工事例、パースながら要望引き出す

  • 言葉イメージズレ」防ぐ有効

お客様生活背景理解する

  • 共働き家庭、高齢世帯、ペット有無などにより、工事配慮変わる

打ち合わせ内容記録・共有

  • 打ち合わせシート」まとめて、お客様内容確認・合意するステップ忘れ


4. ヒアリング不足招くリスク

  • ってたよりた」「こんなに光沢あるは…」など完成不満

  • 塗料グレードっておらず、劣化進む

  • 近隣トラブル(足場音・塗料臭)配慮不足によるクレーム発生


5. ヒアリングした信頼提案

  • お客様言葉プロ言葉翻訳提案

    • 例:「したい」→高い淡色+控えめ塗料選定

  • なぜその塗料選ぶか?」明確根拠をもって説明


塗装工事におけるヒアリングは、顧客満足トラブル回避基礎です。
丁寧取りこそが、プロとして誠実伝える最大武器となります。
ただ塗る」だけなく、「理想する」ためヒアリングを、ぜひ大切にしください。

 

 

 

 

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第10回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~育成~

ということで、今回は、塗装業界の人手不足の背景、育成がうまくいかない理由、そして今後の対策について、現場の視点と経営の視点を交えて深く掘り下げていきます!

 

 

建物を美しく、そして長持ちさせるために不可欠な「塗装工事」。
しかし今、その塗装業界は深刻な課題に直面しています。

それが、「人材不足」と「育成の停滞」です。

 「若い人が入ってこない」
 「教えたいけど教える余裕がない」
 「せっかく育てても辞めてしまう」


塗装業界における人手不足の現状


① 高齢化と若年層の減少

  • 現在、塗装職人の約3割が50代以上

  • 20代の入職者は全体の1割以下とされており、次世代が育たない構造が続いています

このままでは、10年後に塗れる職人がいなくなるという声も現実味を帯びています。


② 3Kのイメージと職業魅力の不足

  • 「キツイ・汚い・危険」なイメージが強く、若手が敬遠しがち

  • 作業内容が見えにくく、「職人=将来が不安定」という誤解も根強い

技術力が評価されにくく、「塗装職人=つぶしがきかない仕事」と思われている現状があります。


③ 離職率の高さと定着しづらさ

  • 入社後1年以内の離職が多く、「思っていた仕事と違った」という声が多い

  • 教育不足や職場環境の未整備が、定着率の低下を招いています

 人材が「来ない」「育たない」「残らない」この三重苦が今の塗装業の現実です。


なぜ育たない?人材育成のボトルネック


OJT頼みの“感覚的教育”

  • 「見て覚えろ」「体で覚えろ」という指導が主流

  • 手順や技術が体系化されておらず、人によって教え方もバラバラ

 結果、新人が「何をどこまでできれば一人前なのか分からない」という状態に。


教える人が“教えられる人”ではない

  • ベテラン職人の中には、優れた技術を持ちながらも、言語化して伝えるのが苦手な方も多い

  • 忙しい現場で教育の時間がとれず、育成が後回しになる現場も少なくありません

 技術を「持っている人」と「教えられる人」は別物なのです。


 成長と報酬が連動しない評価制度

  • 「何年働いても給与が上がらない」

  • 「資格を取っても現場での扱いが変わらない」

  • モチベーションが下がり、離職につながる

キャリアパスや昇給制度が不明確だと、若手は「この先どうなるのか」が見えず不安になります。


人材を育て、活かすためにすべき5つの対策


 ① 教育ステップの“見える化”とスキルマップ導入

レベル 習得技術例
Lv.1 材料運搬、養生、基本的な道具の名称理解
Lv.2 ハケ・ローラーの基本操作、下塗り作業
Lv.3 中塗り・上塗り、仕上げのムラ調整
Lv.4 施工管理補助、安全管理、現場リーダー補佐
Lv.5 見積もり・お客様対応・現場全体の管理

 成長の段階と目標が見えると、やる気も定着率も高まります。


 ② 動画・写真・マニュアルによる“視覚教育”

  • ハケの動き、塗り方のコツ、養生のやり方などを動画や写真で解説

  • 「見て覚える」を、「見て学ぶ」に変える

  • スマホでいつでも復習できる環境を整備

若手世代には、“感覚”より“視覚”が響く時代です。


 ③ 教える人=“教育担当”の育成と評価

  • 教育担当者に「教える力」をつける研修を実施

  • 「誰を、どう育てるか」という計画づくり

  • 教えた実績を評価して、モチベーションもアップ

「教える文化」を現場に根づかせることが、育成の第一歩です。


 ④ 外国人・女性・中高年層など多様な人材の活用

  • 外国人技能実習生・特定技能者への多言語対応・文化理解

  • 女性でも働きやすい作業環境(軽量道具、着替えスペース)

  • 50代以降の未経験者を受け入れる「リスキリング」制度

多様な人材が活躍できる現場は、強い組織になります。


 ⑤ 働き方とキャリアの“未来像”を描く

  • 昇給・資格手当・役職制度の整備

  • 「3年後には班長に」「5年後には現場責任者に」という道筋を明示

  • 独立支援や法人化サポート制度の構築

「未来が描ける会社」は、若手にとって選ばれる会社です。


“塗装の魅力”を伝える取り組みも必要


塗装は、ただの仕上げではありません。
建物を守り、彩り、長持ちさせる技術です。

しかしその価値が、社会にも若者にも正しく伝わっていないのが現状です。

そこで、次のような取り組みが求められます

  • SNSやYouTubeを活用した職人のかっこよさの発信

  • 中学校・高校での職業講話やインターンシップの実施

  • お客様と塗装職人をつなぐ現場見学・体験イベントの開催

技術を“伝える力”も、次世代に受け継ぐための大切な仕事です。


育てることは「業界の未来をつくること」


塗装の仕事は、手に職を持ち、技術で勝負できる素晴らしい仕事です。
しかし、その未来を支えるには、「人を育てる力」が不可欠です。

明確な教育ステップ
教える人の育成
働きやすい環境とキャリアの見える化
多様な人材の受け入れ
業界全体での魅力発信

これらの取り組みが積み重なって、
「選ばれる塗装業界」「誇れる職人業界」へと変わっていきます。

 

 

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第9回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~確認事項~

ということで、今回は、塗装工事の品質を守るために重要な事前確認事項10選を、現場経験に基づいて深く解説します♪

 

「塗る」前の準備で、すべてが決まる
それが、塗装工事の現場でよく言われる言葉です。

実際、色むら・はがれ・膨れ・早期劣化といったトラブルの多くは、施工技術ではなく、“事前確認不足”が原因で起こります。


なぜ塗装工事に事前確認が必要なのか?


塗装工事は、工程上は「仕上げ」の段階ですが、
実は建物全体の保護・美観・防水・耐候性に関わる重要な工程です。

しかし塗装は目に見える部分が多いため、不具合がすぐに発覚しやすく、クレームに直結するリスクも高い工種です。

事前に確認すべきことを怠ると、次のような問題が発生します:

  • 塗料の選定ミスによるはがれや色あせ

  • 下地処理不足による浮き・ふくれ・密着不良

  • 塗り回数や乾燥時間の誤認による耐久性不足

  • 養生ミスによる汚れ・破損・施主クレーム

これらのリスクを防ぐカギが、“塗る前の確認”=事前確認なのです。


塗装工事における事前確認事項《10のチェックポイント》


 ① 塗装仕様と塗料の確認

  • 塗料の種類(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機など)

  • 色番号・艶(つや)の有無・メーカー・製品名が合っているか

  • 期待耐用年数や塗り重ねの回数(1回・2回・3回)

  • 基材に合った塗料かどうか(木部・鉄部・コンクリート・サイディングなど)

仕様書・設計図・サンプルボードを現場で照合し、認識を統一します。


② 塗装面(下地)の状態確認

  • ひび割れ、はがれ、サビ、藻・カビ、汚れ、粉化(チョーキング)の有無

  • 外壁目地やクラック部に補修が必要かどうか

  • 前回の塗膜の種類と状態(旧塗膜が残るか・剥離が必要か)

下地処理の内容が“塗装の寿命”を左右します。状態に応じた処置が必要です。


 ③ 高圧洗浄・ケレンの必要性と範囲確認

  • 洗浄機の使用可否(電源・水源の有無)

  • ケレン(サビ落とし・旧塗膜除去)のグレード(1種~4種)

  • 洗浄後の乾燥時間(24~48時間確保)

「洗わずに塗る」は絶対NG。汚れの上から塗っても密着しません。


④ 塗装面積と施工範囲の確認

  • 図面上の数量と実際の面積の確認

  • 屋根・外壁・軒天・雨樋・破風板・鉄部・木部などの範囲と塗り分け箇所の整理

  • 施主との合意事項と照らし合わせる(色分け部・塗装しない部位)

「ここも塗るつもりだったのに!」とならないように、施工範囲の明文化が大切です。


 ⑤ 養生計画と周囲への配慮確認

  • 窓・ドア・サッシ・床・植栽などへの養生範囲・方法の明確化

  • 車両や近隣住宅への飛散対策

  • 養生材の品質(テープ跡が残らない素材の選定)

養生は「仕上げを守る仕事」。手抜きは即クレームにつながります。


⑥ 足場の設置状況・作業環境の確認

  • 足場の有無・配置・高さ・安全帯の使用可否

  • 塗装作業に支障のない動線確保

  • 工期内での足場解体タイミングの共有

安全かつ効率的な作業環境がなければ、品質も安全も確保できません。


 ⑦ 気象条件と施工スケジュールの確認

  • 気温5℃未満、湿度85%以上、雨天・強風時は原則NG

  • 乾燥時間(下塗り→中塗り→上塗り)を十分に取る

  • 天候による日程変更・順延時の調整ルール確認

「今日塗れますか?」は現場での最重要判断のひとつ。塗装は天候と対話する仕事です。


⑧ 塗布量と希釈率の確認

  • 塗料1缶あたりの標準塗布面積(㎡/缶)の確認

  • 適切な希釈(水・シンナー)の割合

  • 過度な薄めすぎによる性能劣化の防止

メーカー基準に沿わない塗布は、「塗ったのにすぐ剥がれる」原因になります。


⑨ 色・艶・仕上がりイメージの最終確認

  • 実際の色味とサンプルの比較(※天候や日照で色の見え方が変化)

  • 艶の有無(3分・5分・艶消しなど)

  • 建物全体との調和・近隣との景観への配慮

「思っていた色と違う」と言われる前に、カラーシミュレーションや試し塗りが効果的です。


 ⑩ 近隣対応・事前説明の確認

  • 塗料臭・騒音・高圧洗浄・車両出入りの事前説明

  • クレーム窓口と緊急連絡先の提示

  • 施工中のトラブル発生時の連絡体制

「良い工事だったね」と思ってもらえる塗装工事には、技術+近隣配慮が欠かせません。


塗装工事は「仕上げ」ではなく「信頼づくり」


塗装は、建物の“顔”をつくる工事であると同時に、信頼を目に見える形に変える工事でもあります。

その品質を守るためには、職人の腕だけでなく、

 現場の状態を読み取る力
 情報を共有するコミュニケーション力
 天候や材料をコントロールする段取り力

これらを総動員する必要があります。

そしてその全ては、「塗る前の準備=事前確認」に凝縮されているのです。


“塗る前にすべきこと”が、塗装の命を決める


高品質な塗装工事とは、
 正しい材料を
 適切な工程で
 安全に、美しく、長く保つように施工すること。

そのためには、事前に「塗ってはいけない条件」「確認すべきこと」をすべて押さえる必要があります。

「確認してから塗る」ことが、
“5年後・10年後にも誇れる仕上がり”をつくるプロの仕事です。

 

 

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第8回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~人気塗料~

ということで、今回は、現在人気のある塗料とその特徴、メリット・デメリット、選び方のポイント について詳しく解説します♪

 

 

建物の外壁や屋根の塗装は、美観の維持だけでなく、耐候性や防水性を高め、建物の寿命を延ばす重要な役割 を果たします。塗料の種類によって耐久性や機能が大きく異なるため、目的に応じた適切な塗料選びが重要 です。


1. 現在人気の塗料とその特徴

近年の塗料は、耐久性・省エネ効果・環境配慮 などの観点から進化しています。特に人気の塗料として、以下の種類が挙げられます。


(1) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

特徴:現在、最も広く使用されている塗料で、耐久性・コスト・性能のバランスが良い ことが人気の理由です。

✅ 耐候性が高く、紫外線・雨風による劣化を抑える
✅ 価格が比較的安く、コストパフォーマンスに優れている
✅ 防汚性・防水性も適度にあり、一般住宅に最適

おすすめの塗料

  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「ファインSi」(日本ペイント)
  • 「クリーンマイルドシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 無機塗料やフッ素塗料に比べると耐久性が劣る
  • 汚れの付着は防げるが、完全なセルフクリーニング機能はない

適した用途

  • 一般住宅の外壁や屋根、コストを抑えつつ耐久性も確保したい場合

(2) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

特徴:高耐久で、汚れに強く、メンテナンスの手間を大幅に減らせる塗料です。

✅ 耐候性が非常に高く、15年以上持つため塗り替え回数を減らせる
✅ 汚れに強く、美観を長期間維持できる
✅ 防カビ・防藻性があり、湿気の多い地域にも適している

おすすめの塗料

  • 「ファイン4Fセラミック」(日本ペイント)
  • 「ルミステージ」(AGCコーテック)
  • 「セラMフッソ」(エスケー化研)

デメリット

  • 価格が高めで、初期費用がかかる
  • 塗膜が硬いため、柔軟性が求められる場所には不向き

適した用途

  • 長期間メンテナンスを減らしたい高層ビルや商業施設、戸建住宅の屋根

(3) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

特徴:無機成分(鉱物やガラス成分)を含み、最も耐久性が高い塗料 です。

✅ 紫外線や雨風による劣化がほとんどなく、20年以上持つ
✅ セルフクリーニング機能(親水性)があり、汚れが付きにくい
✅ 耐火性・防藻・防カビ性能が非常に高い

おすすめの塗料

  • 「ダイヤスーパーセラン」(ダイフレックス)
  • 「アレスダイナミックルーフ」(関西ペイント)
  • 「ハイブリッド無機」(日本ペイント)

デメリット

  • 価格が非常に高く、施工費用も高額になる
  • 硬い塗膜のため、柔軟性が求められる建物には不向き

適した用途

  • メンテナンスコストを抑えたい住宅・商業施設・ビルなど

(4) 遮熱・断熱塗料(耐用年数:10~20年)

特徴:太陽光の熱を反射・吸収し、夏場の室温上昇を抑える環境配慮型の塗料。

✅ 屋根や外壁の表面温度を10~15℃低減
✅ エアコンの使用量を減らし、省エネ効果が高い
✅ ヒートアイランド対策にも貢献

おすすめの塗料

  • 「ガイナ」(日進産業)
  • 「アレスクール」(関西ペイント)
  • 「サーモアイ」(日本ペイント)

デメリット

  • 通常の塗料よりも価格が高め
  • 効果を最大限発揮するには、適切な施工技術が必要

適した用途

  • 夏の暑さを軽減したい住宅や工場・倉庫などの屋根や外壁

(5) 水性塗料(環境配慮型・耐用年数:8~15年)

特徴:環境にやさしく、臭いが少ない塗料として注目されている。

✅ VOC(揮発性有機化合物)が少なく、安全性が高い
✅ 施工時の臭いが少ないため、住宅や学校などの使用に適している
✅ 最近は耐久性も向上し、シリコン・フッ素並みの性能を持つものも登場

おすすめの塗料

  • 「パーフェクトトップ」(日本ペイント)
  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「水性セラミシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 油性塗料よりも耐久性がやや劣る
  • 施工技術によって仕上がりに差が出る

適した用途

  • 環境負荷を減らしたい住宅・学校・病院・公共施設など

3. 最適な塗料の選び方

✅ コストと耐久性のバランスを考える(シリコンが標準、長持ちさせたいならフッ素・無機)
✅ 建物の環境や気候条件に適した塗料を選ぶ(高温地域なら遮熱、湿気が多いなら防カビ)
✅ メンテナンスの頻度を考慮する(無機やフッ素なら塗り替えの回数を減らせる)
✅ 施工業者の実績や信頼性を確認する(適切な施工が塗料の性能を最大限引き出す)


4. まとめ:人気の塗料を理解し、最適な選択を!

✅ シリコン塗料はコスパが良く、現在の主流
✅ フッ素・無機塗料は高耐久で、長期間のメンテナンスコストを削減
✅ 遮熱・断熱塗料は省エネ効果が高く、環境にも優しい選択肢
✅ 塗料選びは、用途・耐久性・コストを総合的に考慮することが重要

建物の特性やライフプランに合わせた最適な塗料を選び、美観と耐久性を両立させましょう!

 

 

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第7回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~塗り替え時期~

ということで、今回は、塗料ごとの耐久性と塗り替え時期、劣化のサイン、適切なメンテナンスのタイミング について深掘りして解説します。

 

住宅やビルの外壁・屋根は、紫外線や風雨、気温変化による影響を受け続けています。そのため、適切なタイミングで塗り替えを行うことが、建物の美観を保ち、長寿命化につながる重要なポイント です。

しかし、使用する塗料の種類によって、塗り替えが必要な時期は異なります。


1. 塗り替えの必要性と劣化のサイン

外壁や屋根の塗装は、単なる見た目の問題だけでなく、防水性や断熱性を維持し、建物を守る役割 を果たしています。放置すると、ひび割れや雨漏りにつながり、修繕費用が高額になる可能性があります。

塗り替えが必要な劣化のサイン

✅ チョーキング現象(白い粉が手につく) – 紫外線による塗膜の劣化のサイン
✅ 色あせや変色 – 美観の低下だけでなく、防水性能の低下が懸念される
✅ ひび割れ(クラック) – 雨水が侵入し、構造の劣化を引き起こす原因に
✅ 塗膜の剥がれや浮き – 建物の内部に水が入り込み、腐食やカビの原因となる
✅ カビ・コケの発生 – 防水機能の低下により湿気が蓄積しやすくなった状態

これらの兆候が見られた場合は、塗り替えを検討する時期です。ただし、使用する塗料の種類によって、劣化のスピードや適切な塗り替えタイミングが異なります。


2. 塗料別の塗り替え時期と特徴

(1) アクリル塗料(耐用年数:5~7年)

アクリル塗料は、かつて主流だった塗料ですが、耐久性が低いため、近年ではあまり使用されなくなりました。 価格が安いことがメリットですが、紫外線や雨風による劣化が早く、頻繁な塗り替えが必要 です。

塗り替え時期の目安
✅ 5~7年で劣化が進むため、早めの塗り替えが推奨される
✅ 色あせやチョーキング現象が発生したら、塗り替えを検討
✅ 短期間でのメンテナンスが必要なため、長期的なコストは割高になることも


(2) ウレタン塗料(耐用年数:8~10年)

ウレタン塗料は、柔軟性があり、密着性が高い塗料 です。耐久性は中程度で、外壁だけでなく、木部や鉄部にも使用されることが多いです。しかし、最近ではシリコン塗料の性能向上により、選ばれることが少なくなっています。

塗り替え時期の目安
✅ 8~10年で劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要
✅ チョーキング現象が発生し始めたら塗り替えを検討
✅ シリコン塗料と比べると耐久性が低く、コストパフォーマンスはやや劣る


(3) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

シリコン塗料は、現在最も一般的に使用されている塗料 で、耐候性・防汚性・耐久性に優れています。コストと性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料 として広く選ばれています。

塗り替え時期の目安
✅ 10~15年で塗膜が劣化し始めるため、定期点検を行う
✅ 色あせやコケの発生が見られたら塗り替えを検討
✅ 価格も手頃で、長期的なメンテナンスコストを抑えられる


(4) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

フッ素塗料は、非常に高い耐久性を持ち、汚れに強く、美観を長く保てる塗料 です。高層ビルや橋梁などでも使用されるほどの強度があり、メンテナンスの回数を減らしたい人に最適 です。

塗り替え時期の目安
✅ 15~20年と長期間持続するが、費用が高め
✅ 住宅の外壁や屋根に使用することで、長期的な維持費を削減可能
✅ 耐候性に優れ、雨風や紫外線に強いが、初期コストが高い


(5) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

無機塗料は、鉱物やセラミックを主成分とし、耐候性・耐汚染性に優れた高耐久塗料 です。最も耐久性が高く、長期的な塗装メンテナンスの手間を大幅に削減 できます。

塗り替え時期の目安
✅ 20~25年の長寿命で、塗り替え回数を減らせる
✅ 防汚性が高く、汚れが付きにくいため、見た目が長期間美しく保てる
✅ 価格は高いが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い


3. 塗り替え時期を延ばすためのメンテナンス方法

塗装の寿命を延ばすためには、定期的な点検と簡単なメンテナンスが重要 です。

✅ 定期的に外壁をチェックし、チョーキング現象やひび割れを早期発見
✅ 水洗い(高圧洗浄)で汚れやカビを取り除き、塗膜の劣化を防ぐ
✅ 日当たりや風通しを考慮し、湿気が溜まりにくい環境を整える

こうしたメンテナンスを行うことで、塗料の性能を最大限に引き出し、塗り替えのサイクルを適切に管理 することができます。


4. まとめ:最適な塗料選びで、長持ちする外壁・屋根塗装を

✅ アクリル・ウレタンは低コストだが、耐久性が低いため頻繁な塗り替えが必要
✅ シリコン塗料が最も一般的で、コストと耐久性のバランスが良い
✅ フッ素・無機塗料は耐久性が高く、長期間メンテナンスを減らせるが、初期費用が高い
✅ 適切なメンテナンスで、塗料の寿命を延ばし、トータルコストを抑えることが可能

塗装の種類と耐久性を理解し、最適な塗料を選ぶことで、美しい外観と建物の寿命を守りましょう!

 

 

 

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第6回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~鉄則~

ということで、

塗装業界で成功するために欠かせない「鉄則」を深掘りし、職人としての心得、施工のポイント、経営の視点までを詳しく解説します♪

 

塗装業は、建築・自動車・工業製品など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしています。単なる「色を塗る仕事」ではなく、塗膜による防水・防錆・耐久性向上といった機能を担い、建物や製品を長持ちさせる専門技術が求められます。

しかし、塗装業界には競争が激しいという現実もあります。高品質な施工、適切な価格設定、顧客満足度の向上ができなければ、長期的に成功するのは難しいでしょう。


1. 塗装業の基本鉄則:「下地が命」

1-1. 下地処理の徹底が塗装の寿命を決める

塗装の品質は、**「下地処理で8割決まる」**と言われるほど、下地の状態が重要です。どれだけ高品質な塗料を使っても、下地が適切に処理されていなければ、すぐに剥がれたり、ひび割れたりします。

✅ 高圧洗浄・ケレン作業(研磨)を丁寧に行う
✅ 古い塗膜や汚れ、サビを徹底的に除去する
✅ 下地に合わせた適切なプライマー(下塗り材)を使用する

特に、鉄部の塗装ではサビ取りを怠ると、すぐに再発してしまうため、**電動工具を使ったサビ落とし(ディスクサンダー・ワイヤーブラシなど)**が必須です。

1-2. 「三度塗り」が基本(下塗り・中塗り・上塗り)

一般的な建築塗装では、三度塗りが基本です。

1️⃣ 下塗り(プライマー・シーラー・フィラー):密着性を高める
2️⃣ 中塗り(仕上げ塗装の1回目):塗膜の厚みを確保
3️⃣ 上塗り(仕上げ塗装の2回目):色ムラをなくし、耐久性を向上

「一度塗ればいい」という考えは絶対にNG。手を抜けば、すぐに塗装が剥がれ、クレームにつながります。


2. 品質管理の鉄則:「環境と塗料の適正管理」

2-1. 塗装環境を整える

塗装は気温・湿度・風の影響を大きく受けるため、環境に応じた対策が必要です。

✅ 気温5℃以下・湿度85%以上では塗装しない(乾燥不良の原因)
✅ 強風時は飛散防止ネットを使用(近隣への迷惑防止)
✅ 直射日光を避け、早朝・夕方の涼しい時間帯に施工(塗料の乾燥を均一にする)

2-2. 塗料の管理を徹底

塗料の品質を保つために、適切な管理を徹底することが大切です。

✅ 塗料は適正な希釈率で使用する(シンナー・水の分量を守る)
✅ 開封した塗料は密閉保存し、使い切る
✅ メーカーの推奨施工条件を厳守する

希釈率を間違えると、塗膜が薄くなり、剥がれやすくなるので注意が必要です。


3. 施工技術の鉄則:「ムラなく、美しく」

3-1. 均一な塗膜を作るための技術

塗装の仕上がりを左右するのが、「均一な塗膜を作る技術」です。

✅ ローラー・刷毛の使い分け:広い面はローラー、細かい部分は刷毛
✅ 一定のスピードで塗る:ゆっくりすぎるとムラになりやすい
✅ 重ね塗りの方向を変える:一回目と二回目で塗る向きを変えるとムラが減る

3-2. 「塗りすぎ」も「塗り足りない」もNG

  • 塗りすぎると「タレ」が発生(見た目が悪くなる)
  • 塗り足りないと「隠ぺい力不足」(色ムラや耐久性低下の原因)

職人の経験と技術が問われるポイントです。


4. 信頼を得る鉄則:「丁寧な接客とアフターケア」

4-1. 現場でのマナー

塗装業は「腕が良ければOK」ではなく、お客様や近隣住民への配慮も重要です。

✅ 挨拶・礼儀を大切にする(「お世話になります」「本日もよろしくお願いします」)
✅ 現場を整理整頓し、養生を丁寧に行う(塗料の飛散防止)
✅ 作業前後の説明をしっかり行う(「今日はここまで仕上げます」など)

信頼関係を築くことで、リピートや紹介につながるため、接客の意識を持つことが成功の鍵となります。

4-2. アフターサービスの重要性

✅ 施工後の点検・フォローを行う
✅ 万が一のクレーム対応は迅速に行う
✅ 定期的なメンテナンス提案をする(塗り替えの目安を伝える)

「塗ったら終わり」ではなく、長期的な関係を築くことが、優良業者の鉄則です。


5. 経営の鉄則:「適正価格と利益確保」

5-1. 適正価格を設定する

✅ 相場より安すぎる見積もりは危険(手抜き工事の原因になる)
✅ 必要な工程を省かず、品質に見合った価格を提示
✅ お客様に「なぜこの価格なのか」を納得してもらう説明をする

安さだけを追求すると、手間を省いたり、粗悪な塗料を使うことになり、結局クレームにつながるので注意が必要です。

5-2. 職人の育成とチームワーク

✅ 職人を大切にし、働きやすい環境を作る
✅ 技術を次世代に伝える(若手の育成)
✅ チームワークを重視し、施工品質を統一する

良い職人がいなければ、良い塗装はできません。職人同士の信頼関係も大切にしましょう。


6. まとめ

塗装業界で成功するためには、技術・品質・信頼・経営のすべてをバランスよく守ることが鉄則です。

✅ 「下地処理」を徹底し、塗膜の耐久性を高める
✅ 塗料の管理と環境を考慮し、高品質な施工を行う
✅ お客様と信頼関係を築き、丁寧な接客とアフターケアを重視する
✅ 適正価格を維持し、長期的に利益を確保する

これらの鉄則を守ることで、高品質な施工を提供し、長く愛される塗装業者を目指しましょう。

 

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第5回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~歴史~

ということで、今回は、塗装工事の歴史とその背景について深く掘り下げて解説します。

 

塗装工事は、建物や構造物の外観を美しく保つだけでなく、素材の保護や耐久性の向上、防水・防錆効果を持たせるなど、多くの重要な役割を果たしています。その歴史は古く、紀元前の文明から現代に至るまで、技術の発展とともに進化してきました。


1. 古代における塗装の起源

(1)先史時代の塗装技術

塗装の起源は、先史時代にまでさかのぼります。人類が洞窟に絵を描く際に使用した天然顔料(黄土、赤土、木炭など)が、最初の塗装と考えられています。代表的な例として、フランスの「ラスコー洞窟壁画」(約1万7000年前)があり、壁面に動物や人間の姿が描かれています。

これらの壁画は、単なる芸術表現だけでなく、魔除けや信仰の対象としても使われました。また、自然環境から住居を保護するため、壁や柱に塗料を施す技術も生まれていきました。

(2)古代エジプト・メソポタミアの塗装技術

紀元前3000年頃のエジプト文明では、ピラミッドや神殿の壁画に彩色が施されました。エジプトの壁画には、鉱物由来の顔料(ラピスラズリ、酸化鉄、炭素黒など)が使用され、現代まで色鮮やかに残っています。さらに、建築物の木材や石材に天然樹脂や油脂を塗布し、防腐や防水の目的で活用されました。

メソポタミア文明では、粘土レンガの表面に「釉薬(ゆうやく)」を施し、焼成することで耐久性の高い建材が作られました。バビロンの「イシュタル門」(紀元前6世紀)は、青色の釉薬タイルで装飾された代表的な建築物です。


2. 中世ヨーロッパと日本における塗装の発展

(1)ヨーロッパの塗装技術の進化

中世ヨーロッパでは、教会や城の壁画装飾にフレスコ画技法が用いられました。特にルネサンス期(15~16世紀)には、ミケランジェロの「システィーナ礼拝堂の天井画」など、漆喰を塗った壁に水溶性顔料を塗布する技術が発展しました。

また、木材や鉄製品の保護を目的とした塗料が開発され、亜麻仁油を主成分とするオイルペイントが広まりました。この塗料は耐久性が高く、建築物や船舶の防水・防腐対策として使用されました。

(2)日本における塗装の発展

日本では、飛鳥・奈良時代(7~8世紀)に仏教建築とともに塗装技術が発展しました。漆(うるし)を使った塗装は、木材の防腐と美観の向上を目的とし、仏像や社寺建築の装飾に多用されました。奈良・東大寺や京都・清水寺などの歴史的建築には、鮮やかな朱色の塗装が施され、今日でもその技術が受け継がれています。

また、城郭建築では、防火・防水のために「漆喰塗り」が広く用いられました。姫路城の白壁は、漆喰による塗装技術の優れた例です。江戸時代(17~19世紀)には、町屋や武家屋敷の外壁塗装にも漆喰やベンガラ(酸化鉄を主成分とする赤色顔料)が使用されました。


3. 近代の塗装技術の発展

(1)産業革命と近代塗料の登場

18~19世紀の産業革命により、建築技術が大きく進化し、塗装技術も飛躍的に発展しました。特に以下の要素が塗装業界に影響を与えました。

  • 合成塗料の開発:石油を原料とする合成樹脂塗料が登場し、耐久性や乾燥時間の短縮が実現した。
  • スプレー塗装の発明:1892年にアメリカで初のスプレーガンが開発され、大規模な塗装工事が効率的に行えるようになった。
  • 金属塗装の普及:鉄道や橋梁、造船などに耐候性の高い塗料が使用され、工業用途が拡大した。

日本でも、明治時代(19世紀後半)に西洋建築が広まり、塗装技術が本格的に発展しました。政府主導で鉄道や工場の建設が進み、防錆塗料防水塗装の需要が高まりました。


4. 現代の塗装工事とその背景

(1)高性能塗料の開発

20世紀後半になると、科学技術の進歩により、環境対応型の塗料や高耐久塗料が開発されました。例えば、以下のような塗料が広く使用されています。

  • フッ素塗料:耐久性が高く、橋梁や高層ビルの外壁塗装に使用される。
  • シリコン塗料:耐候性・防汚性に優れ、住宅外壁に広く普及。
  • 水性塗料:有害物質(VOC)の排出を抑えた環境に優しい塗料。

また、断熱性や遮熱性を持つ機能性塗料も登場し、エネルギー効率の向上に貢献しています。

(2)塗装工事の進化と課題

現代の塗装工事は、高圧洗浄機やローラー、スプレーガンを使用した効率的な施工方法が確立されました。一方で、環境負荷の低減や職人不足といった課題もあり、ロボット技術やAIを活用した自動塗装技術の開発が進められています。


5. まとめ

塗装工事は、古代の壁画や宗教建築から始まり、産業革命を経て現代の高度な建築技術と融合しながら進化してきました。

  • 古代文明では、顔料や天然塗料を用いた装飾や防水が行われた。
  • 中世では、漆や油性塗料が発展し、城郭や寺院に広く使用された。
  • 近代では、合成塗料やスプレー技術の登場により、大規模な塗装工事が可能になった。
  • 現代では、環境対応型塗料やAI技術を活用した塗装が主流となりつつある。

今後も、塗装工事は持続可能な建築技術として進化し続け、社会の安全と快適性を支えていくでしょう。

 

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第4回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

 

本日は第4回塗装工事雑学講座!

今回は、塗装工事の費用と見積もりのポイントについてです。

 

 

塗装工事の費用と見積もりのポイント

 

 

塗装工事の費用は、工事内容や使用する塗料、建物の規模によって大きく異なります。

この回では、塗装工事にかかる費用の目安や、費用を抑えるためのコツ、見積もり時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。

 

 

費用の目安

 

塗装工事の費用は、外壁塗装であれば一般的に30万円〜100万円程度、屋根塗装は15万円〜50万円程度が目安となります。

塗料の種類によっても費用が異なり、耐久性の高いフッ素塗料や無機塗料は価格が高くなる傾向にありますが、長期的にはメンテナンスの回数が減りコスト削減に繋がる場合もあります。

 

 

費用を抑えるためのコツ

 

複数の見積もりを比較する:相見積もりを取ることで、適正な費用を把握し、無駄な費用を省ける場合があります。

外壁と屋根の同時施工:外壁と屋根を同時に施工することで、足場の費用を抑えられることが多いです。

 

見積もりで確認すべきポイント

 

塗料の種類と量:使用する塗料のグレードや使用量が明記されているか確認しましょう。

工期の目安:工期が明確に示されているか確認することで、トラブルを防ぎやすくなります。

追加料金の発生:下地処理や養生費用、万が一の追加費用についても事前に確認しておきましょう。

 

 

以上、第4回塗装工事雑学講座でした!

次回の第5回もお楽しみに!

 

 

 

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第3回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社エムアンドエム、更新担当の中西です。

 

 

本日は第3回塗装工事雑学講座!

今回は、塗装工事の工程と準備についてです。

 

塗装工事の工程と準備

 

塗装工事を行う際の基本的な工程や準備事項について解説します。

塗装工事の工程には、下地処理や養生、塗料の重ね塗りなどがあり、それぞれが仕上がりに大きく影響します。

この回では、塗装工事の流れを順を追って説明し、スムーズに工事を進めるためのポイントについてもお伝えします。

 

 

塗装工事の工程

 

足場設置:作業の安全と効率を高めるために、足場を設置します。

高所での作業が含まれるため、安全性に配慮した頑丈な足場が必要です。

 

養生作業:塗装しない部分に塗料が付着しないように、窓やドア、地面をビニールシートなどで覆います。

 

下地処理:下地のひび割れや汚れ、古い塗膜を取り除き、塗料がしっかりと密着するようにします。

高圧洗浄やケレン作業が行われます。

 

下塗り:塗料の密着性を高めるため、まずは下塗りを行います。

下塗りが不十分だと、仕上がりの耐久性に影響が出るため重要な工程です。

 

中塗り・上塗り:塗装は基本的に3回塗りが一般的で、中塗り・上塗りを行うことでムラのない、厚みのある塗膜が完成します。

 

 

工事前の準備のポイント

 

近隣への配慮:高圧洗浄や養生作業での音が発生するため、事前に近隣の方に挨拶をしておくとトラブルを防げます。

 

天候の確認:雨や湿気の多い時期は塗料が乾きにくいため、天候に応じたスケジュール調整が必要です。

 

 

以上、第3回塗装工事雑学講座でした!

次回の第4回もお楽しみに!

 

 

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